2012年6月10日日曜日

6月2日に行われた 村田医師による講演会 報告②

大変遅くなりましたが、6月2日に行われた村田医師による講演会のレポートです。
簡単ではありますが、講演内容、質疑応答に関する要点を書き起こしました。

また、当日の講演会の様子をご覧になりたい方は、子どもたちを放射能から守る宮城ネットワークのサイトで動画がUPされておりますhttp://kodomomiyagi.blog.fc2.com/blog-entry-117.html

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3月11日以降、初めて福島宮城に入った。ずっと悶々としていた。郡山、いわきから避難、関東首都圏からの診察も診ている。避難すべきだが、避難できない人のことも考えていかなければならない。

・山下のように「危険がない」とスパッというのは簡単だが、こうしたほうがいいというのは根拠を示していくのが必要。山下や御用学者達が言うように、20ミリでも大丈夫ではない。色んなデータを見るとそうとは言えない。

・チェルノブイリでも、ガン以外に高血圧、糖尿病など色んな症状がでている。低線量は安全な線量ではない。

・低線量以下でも労働者の被ばくは深刻。平時の状態、年間1ミリ以下でもそれ以上蓄積していけば健康被害が出てくる。放射線の障害、予防策はできるだけ被ばくを少なくする、被ばくをしない。20ミリ以下、1ミリ以下、被ばくが蓄積すれば被害が出てくることを主にお話したい。

・3月15日つくばのセンターで採取したほこりなどを調べた。これまでの大気核実験の放射性物質の1000倍観測。それぞれの放射性物質によって体に受ける影響が違う。外部被ばくは体を突き抜ける。内部被ばくは体の中にとどまって影響を及ぼす。

・当初、子どもの尿を検査するのは、はたして本当にいいのかどうかと思ったが、子どもの被ばく検査や尿検査をすることによって、避難の決断、食事を気をつけるきっかになった。

広島、長崎のデーターでは、白血病以外のガンについては10年~20年後
白血病は5年から10年で出ている。100ミリで4~5パーセントガンが増える。

・黒い雨が降った地域で最大1.8倍ガンが増加。被ばく線量は3.5キロぐらいの直接被ばくを受けた地域とほぼ同じ線量であろう。色んな見立てがあるが、放射線の影響というのは低線量でも影響があるというのがわかっている

・労働者は5ミリシーベルトで一定のなんらかの健康被害を起こす線量と認められている。原爆の被爆者の場合は1ミリシーベルト。一つ基準になっている。今回の住民の「20ミリシーベルトは大丈夫」は、口が裂けても言えない。非常に重要なのは原爆ぶらぶら病。被ばくは、ガン、白血病以外にも様々な症状が出る。

・チェルノブイリでは、甲状腺がんが早い時期から発生(子どもで)。チェルノブイリでは3年目から出てきてる。

・食事の基準値(今回の事故で)は、事故直後にどたばたで決まった。福島の事故対策が非常に遅れた。規制値を上げないことには、みなさんが食べるものがなくなる。 

・内部被ばくは、口、呼吸から入る。口から入るものは、セシウムの含有量が多いと思われるのはできるだけ食べない。肺を通して入ってくる物、土壌が舞い上がったほこりとか、いったんじょせんしてもあちこちたまってて入ってくる。マスクはされたほうがいい。ほこりっぽいときはする。

・(栗原の健康調査に関して)最低10分は測った方がいい。放射線というのはずっ出っ放しであるわけではなく、体に取り込まれた物が思い付いたようにポッと出たり、時間がづれて出たり、1分間で出たとしても100分であればその100倍でもっと正確に出る。長くやってみないと分からない。検出限界10分で出なかったものが、100分で非常にたくさん出る。時間をかければ検出限界下がってきて正確な値がでる。

・(予防として)ガン免疫を高めること。一般論としては睡眠、休養、食べ物を栄養バランスよく取る、そういうことをきちっとしっかりして体の免疫力を高める。もう一つは、ガンの遺伝子を活性化させるような要素、食品添加物、アルコール、たばこ、生活習慣を悪くするような悪い要素を減らす。傷ついた遺伝子を修復する、治すために一つ有効な手段。体に取り込まれた放射性物質を体から出す。たくさん水を取ることによってセシウムを排出するようにする。

・被ばくの因果関係の証明するためのコツ、どの位の線量浴びてたかをできるだけ数字として出すこと。被ばく労働者であれば被ばく管理の手帳がある。被ばく者は、どこで被ばくしてどういう行動したか、被ばく直後、1週間、1ヶ月以内の行動の記録を残しておく。それが被ばく線量の推定になる。

・人間の体に必要であってやむなく取り混まなければならないのはカリウム。たくさん取り込んでも出ていく。少なかったらそれを補う。それはある種の人間にとって生きるために必要なもの。今回の原発事故で起こった放射性物質は人工な物であっていらない。体に必要じゃない余分な物。いらないので人体にとっては必要でないし処理に困る物質。新たな物については、取り込まないにこしたことはない。取り込まないようにするしできるだけ出すようにする。

・尿への排出で気になるのは、チェルノブイリの膀胱炎。実際にデータがあることは事実。尿中にセシウムがたまってて排出されるまでの間に、膀胱の内部から膀胱の壁に変化が起こる。経過によってはガンに変わっていく。排出は大事だけどその前に体に取り込まないようにする。尿、おしっこの量、水分をたくさん増やすことによって濃度を低くする。低いと膀胱が受ける刺激を少なくすることができる。

・砂場でのほこり、砂場で土遊びをすることによってほこりを吸い込む。1㎡/16万ベクレルは、チェルノブイリの避難対象地域になり、決して健康に被害がないというレベルではないということになる。砂場は土を入れ替えたほうがいい。

・アレルギー反応が増えたとか、けっこうお聞きする。喘息症状が強くなるとか、今までなかったのに出るとか。一つの仮説、考え方ですが、子ども、大人もそうだけど感受性の違いがある。特に、目とか鼻、そういうばい菌にさらされやすいところが反応が高く出る。
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講演して下さった村田医師は、ご自分の考えを話す際には、根拠となるデータを元に丁寧にお話して下さいました。また、様々なチェルノブイリでのデータやご自分の意見に関しても、これが正しいということではないが、このデータも事実としてあるということです・・・といったように、受けて側に判断を委ねる話し方がとても印象的でした。
とても誠実で分かりやすく、また、汚染地域に暮らす私達に、一つ一つ言葉を選びながら、親身になって長時間お付き合いいただきました。


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